遺言で、遺産を子供たちに遺していくにしても、そもそも何が財産なのか、その財産はどうなっているのかが分からないと、分けようにも分けられません。
以前ご依頼されたケースで、生前に財産の棚卸をしたのですが、なんと所有者であるおじいさんが自分の持っている不動産をよくわからない。ご高齢であるせいもありますが、本人がわからないものを、万が一の時にそのまま引き継ぐ子供たちは、なおさらわかりませんよね。境界も不明だし、貸している土地の契約書も段ボール箱にグチャグチャに詰め込んであるだけなのです。
特に、土地などはその土地がどんな形状か、接道しているのか、間口はどれくらいあるのか等、明確に現場に示されているわけではありません。手掛かりとなる公図ですら、現地と大きく違っていることも多い。まして、面積など違っている方が当たり前の世界なので、境界もわからない状況は非常にまずいわけです。ご本人はいいかもしれませんが、遺される子ども達の身にもなってよ、ということなのです。
少しでも元気なうちに、少しでも手掛かりがあるうちに、不動産は整理をしておく必要がありそうです。まずは、不動産の棚卸から始めましょう。すると、今まで見えなかった問題点も見えてきますよ。
私たちは生前の不動産の整理からお手伝いさせていただいております。子ども達のために今スタートです。