人には必ず終わりがやってきます。
終わりがあるからこそ、今という生きている時間が「ありがたい(有り難い)」んだと、聞いたことがあります。
人は、自分の「生」の証を残すことができた時、生の終わりを自然に受け入れることができるのではないでしょうか。
自分がこの世に生まれ、先祖から受け継いで守ってきた土地や家、そして新たに自分が生み出した資産。それらを次の世代につないでいくことで、「生」を実感し、そのありがたさに感謝して終わりを受け入れる。「つなぐ」ことは、安らかに終わりを迎えるための手続きなんだと思います。
それは、私たちにとって大きな問題であるとともに、その「問題」を次の世代に引き継がず、問題を自分の代で解決し「資産」として引き継いであげる。それが、残す側の責任のようにも思えます。
さて、では、どうすればよいのか?たしかに一体どうすればよいのかわからない。
そんな方は、まずはどんな資産を持っているのかまとめるところから始めてみてはいかがでしょうか。そして、その資産の価値や問題を洗い出す。その資産を引き継ぐものとあなたの代で処分するものに仕分けする。
そんな中で、子供たちへの想いやご先祖様への感謝の念が、自然に湧き上がってくる。
「生」のありがたさを感じる終活を、今こそ始めてみようではありませんか。