先日、転んで捻挫してしまい、外科の待合室にいた時のお話。一人のおじさんが、手を真っ赤に腫らして駆け込んできました。聞けば、蜂に刺されてしまったらしい。しかし、受付時間を過ぎており、受け付けられないとのこと。それでも、手をポンポンに腫らしたおじさんは、ねばっています。そりゃそうだよ、今、痛くて駆け込んできてるんだから。渋々、受付嬢は腰を上げ「先生に聞いてみる。」とのこと。見ているこちらもハラハラしちゃう。もちろん、先生は見てくださるとの返事。そりゃそうだよね。
たしかに、受付の対応としては規則を誠実に履行して、受付の仕事としては間違っていないかもしれないけど、本来の医院としての目的とは違ったものになってしまっている。
相続も、多くの知識や専門家がかかわって、一つの手続きを行うのだが、各仕事においてそれぞれが間違っていなくても、最善の相続になるとは限らない。
確かに節税となるアパート建築が経年により空室が増えてきて、多大な債務を負い、節税としては間違ってないけど、事業としては破綻してしまうこともある。また、共有による分割をしていたが、年月が経ち、さらに代替わりが起きたり、持ち分を売却する人が出たり、権利が複雑化して、トラブルになることもある。
税理士や司法書士等の各専門家の仕事としては問題がなくても、相続全体で見ると将来に大きな問題を引き起こすことがあるのだ。
相続という手続きの中で「相続」自体が最善のものとなるように、次の世代へつなぐとともに、その専門家をも「つなぐ」ための方向付けが必要となる。
ということで、未来相続サポート「つなぐ」の使命は広がっていくのであります。