先日、知人から、息子さんが家を買いたいと言っているのだけど、どうかな?という相談がありました。
「どうかな?」って、いい表現ですよね。何が「どうかな?」??
「どうかな?」で、それにまつわるプロとしてのあらゆる意見を求められていると感じます。地域の環境であったり、通勤を考えた時の駅距離の利便性であったり、建物の状況であったり、ローンの組みやすさであったり。
何よりも仕事柄、求められているのは、その家の価格が、高いのか安いのかですね。
そうです、一生に一度あるかないかの買い物なのに、それ故に、経験則、相場観が一般の人はないわけですから、大問題です。おまけに、高い買い物です。高値づかみしたくないってのが、人情です。
そして、残念ながら、私の答えはいつも同じです。
「気に入ったら、値段は関係ありません。もし資金に無理がないのであれば、気に入ったら買った方がよいです。」
割高か、相場並みか、割安か?
もちろん、割安の方がいい。でも、割高でも、気に入ったら、いいじゃないですか。「割高」「割安」は、相場から見て、高いか安いかです。相場なんて、結局は他人の好みでついた評価にすぎません。自分が住む家ぐらい自分の評価を大事にしてあげたいものです。そんなに簡単に買い替えたりできないからこそ、割安だからといって、気に入らない家に住み続けるなんて・・・・。
ただし、予算の範囲で、無理しないことは大前提です。そもそも、資金がない場合は、家を買うべきではないのですから。